エアコンの真空の引き方や所要時間

エアコンの真空の引き方や所要時間

このページではエアコン(クーラー)取り付け時の真空の引き方について紹介しています。。エアコンの据付に関する技術で真空の引き方は欠かせません。どうすれば上手く真空の引き方が出来るのかをまとめてみましたので参考にしてください。

配管の接続を確認!

まずは室内機、室外機のフレア接続がきちんと閉まっているか確認しましょう。仮締めしてたまま・・・なんて事もありますからね。
2分3分の配管、4ヶ所の確認です。

真空ポンプで真空引き!

真空ポンプで真空引きをする目的は、配管内の空気を抜き取り冷媒ガスだけで配管内を充満させます。
配管内に少しでも空気や水分があると冷暖房の効率が低下し、コンプレッサーが故障する原因になってしまいます。
必ず真空ポンプを使用し真空引きをしてください。

サービスポート

真空ポンプ真空ゲージを用意します。
室外機側配管接続部の左下(赤丸)のサービスポートがあるので、ナットを緩めて取り外します。(手前側の2ヶ所はバルブ(弁)になっていますので、最後で操作します。)
まず真空ポンプ真空ゲージを装着します。真空ゲージは見やすい方へ向けてください。
次に真空ゲージとサービスポートを付属の チャージホースで接続します。
真空ゲージ及びチャージホースにはゴムパッキンが付いているので、無茶苦茶締めなくても大丈夫ですよ。
接続が完了したら、真空ポンプの電源を入れ真空ゲージのバルブ(弁)を開け、真空引きを開始します。

真空引きの時間としては10分以上運転をしてください。
真空引きが不十分だと冷暖房の効率が悪くなり、コンプレッサーの故障の原因となりますので注意して下さい。
真空ゲージの圧力としては、-0.1MPa(-760mmHg)になるまで真空引きをします。
経過時間後、先に真空ゲージのバルブを閉めてから真空ポンプを停止します。
この時真空ゲージの圧力を覚えておきましょう。
5分は放置し、経過後真空ゲージの圧力が0の方へ動いていれば、漏れがあるということですので、先に真空ポンプとの接続部を確認し、フレア接続部も増し締めをしたらもう1度真空引きをして様子を見ましょう。

漏れを見つける!

液管側(2分の細い方)のバルブを4mmの六角レンチを使い反時計方向に90度開き、5秒後に閉じガス漏れ確認を行います。
確認する場合は便利なガス漏れ検知スプレーがありますよ。知る人ぞ知るスプレーです。石鹸水でもオッケーですよ!
ガス漏れ確認は、室内機、室外機共フレア接続部を確認します。
チェック後は丁寧にふき取ってください。
この時ガス漏れがある場合は、増し締めをするか、フレア接続部を外し、フレア加工部が割れていないかを確認します。
それでも駄目な場合は、冷媒(ガス)がバルブより漏れている可能性があるのでメーカーに問い合わせをしましょう。

フレアナット締め付けトルク!

ガス側:3分(配管径9.5mm)32.7~39.9N・m(333~407kgf・cm)
液側:2分(配管径6.4mm)14.2~17.2N・m(144~175kgf・cm)
「弁蓋(バルブ)」ガス側:3分(配管径9.5mm)、液側:2分(配管径6.4mm)共に、21.6~27.4N・m(220~280kgf・cm)
「サービスポート」10.8~14.7N・m(110~150kgf・cm)


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