エアコンを取り付ける際の注意!
エアコン取り付けの安全上についての警告や注意点・取り付け場所の選定について紹介しています。設置工事部品は、必ず付属品および指定の部品を使用すること。指定部品を使用しないと、ユニット(室内機・室外機)の落下・水漏れ・感電・火災の原因になります。
~安全上についての警告や注意点~
●取り付け(据付け)は、十分耐える所に確実に行う。強度不足や取り付けが不完全な場合、ユニット(室内機・室外機)の落下により、ケガの原因になります。
●電気工事は、電気工事士の資格がある方が「電気設備に関する技術基準」、「内線規程」および据付け説明書に従って施行し、必ず専用回路を使用する。
●取り付け(据付け)は、必ず電源を切って行う。電源を入れたまま電気部品に触れると感電の原因になります。
●アース工事を行う。アース線は、ガス管・水道管・避雷針・電話のアース線に接続しないでください。アースが不完全な場合は、感電や火災の原因になります。
●設置場所によっては、漏電遮断器を取り付ける。漏電遮断器が取り付けられていないと、感電や火災の原因になります。
●配線を途中で接続しない、電源コードを束ねない、より線や延長コードの使用、タコ足配線はしない。施工不備があると、発熱・感電・火災の原因になります。
●室内外ユニット間および電源の配線は、所定の電線を使い確実に接続し、端子部に電線の外力が加わらないよう確実に固定する。接続や固定が不完全な場合、発熱・感電・火災の原因になります。
●室内外ユニット間および電源の配線は、閉鎖弁カバーなどの構造物が浮き上がらないよう電線を成形し、カバーを確実に取り付ける。
●エアコンの設置や移設の場合、冷凍サイクル内に指定冷媒(R410Aの場合はR410A)以外の空気などを混入させない。空気などが混入すると、冷凍サイクル内か異常高圧になり、破裂やケガなどの原因になります。
●ポンプダウン作業では、冷媒配管を外す前に圧縮機を停止する。圧縮機を運転したまま、かつ閉鎖弁(バルブ)開放状態で冷媒配管を外すと空気などを吸引し、冷凍サイクル内が異常高圧になり、破裂やケガなどの原因になります。
●据付作業では、圧縮機を運転する前に、確実に冷媒配管を取り付ける。冷媒配管が取り付けられておらず、かつ閉鎖弁(バルブ)開放状態で圧縮機を運転すると、空気などを吸引し、冷凍サイクル内が異常高圧になり、破裂やケガなどの原因になります
●作業中に冷媒ガスがもれた場合は換気する。冷媒ガスが火気に触れると、有毒ガスが発生する原因になります。
●設置工事完了後、冷媒ガスがもれていないことを確認する。冷媒ガスが室内にもれ、ファンヒーター・コンロ・ストーブなどの火気に触れると、有毒ガスが発生する原因になります。
●配管・フレアナット・工具は指定冷媒(R410A)専用のものを使用する。既存冷媒(R22)の部材を使用すると、機器の故障と同時に冷凍サイクルの破裂などの重大な事故の原因になります。
●調理室など油煙の多い所、または可燃性ガス・腐食性ガスや金属製のホコリのある場所には設置しない。火災や故障の原因になります。
●可燃性ガスのもれるおそれのある場所への設置は行わない。万一ガスが漏れて、ユニットの周囲にたまると、発火の原因になります。
●ドレン工事は、確実に排水するように配管すること。不確実な場合は屋内に浸水し、家財などをぬらす原因になることがあります。
●室外ユニットの天板を外すときは強くにぎらない。鋭利な板金によりケガの原因になることがあります。
●室内外ユニットの吸込口やアルミフィンに触らない。ケガの原因になることがあります。
●フレアナットはトルクレンチなどで指定の方法で締め付ける。フレアナットの締め付け過ぎがあると、長期経過後フレアナットが割れ冷媒もれの原因になることがあります。
●室外ユニットは、小動物のすみかになるような場所には設置しない。小動物が侵入して、内部の電気部品に触れると、故障や発煙・発火の原因になることがあります。ユニット(室内機・室外機)の周辺は綺麗に保つようにしましょう。
~取り付け場所の選定~
【室内機】
●室内機・室外機の取り付け所要スペースで示す取り付け制約が守れる場所。
●直射日光のあたらない所。
●近くに熱や蒸気の発生しない所。
●機械油などの油の蒸気が発生しない所。(室内ユニットの寿命が短くなることがあります。)
●冷(温)風が部屋全体に行きわたる所。
●電子式点灯方式(インバーターまたはラピッドスタート方式)の蛍光灯から出来るだけ離れた所。(リモコンの受信距離が短くなることがあります。)
●テレビ、ラジオなどから1m以上離れた所。(映像が乱れたり、雑音が生じることがあります。)
●火災警報器から吹出□までが、1.5m以上離れた所。
【室外機】
●近くに異臭の発生源などのない空気の清浄な所。
●室内機・室外機の取り付け所要スペースで示す取り付け制約が守れる場所。
●排水されたドレン水が流れても問題のない所。
●吸込口・吹出口に障害物のない所。(降雪地では、雪でふさがれない所。)
●雨、強風、直射日光があたりにくく、風通しの良い所。
●消防法および都道府県の条例などを満足する所。
●可燃性ガスのもれるおそれのない所。
●海岸地域など塩分が多い所、硫化ガス成分が多い所、機械油などの油の蒸気が発生する所では、室外ユニットの寿命が短くなることがあります。
●運転音や冷(温)風が隣家の迷惑にならない所。(特に隣家との境界線では、環境基本法第16条の規定に基づく騒音に係わる環境基準及び都道府県の条例などを満足すること。)
●テレビ、無線機などのアンテナより3m以上間隔を取れる所。
【リモコン】
●部屋に蛍光灯が取り付けられている場合は、蛍光灯を点灯させ、リモコンの信号が受信できる位置に取り付けてください。
●リモコンに直射日光があたらない所。(室内ユニットからの信号が受信しにくくなります。)